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ファイナルアンサー! 最高の包丁は青紙1号か、白紙1号か・・・!

先日、青紙1号という鋼の材料で包丁をお願いした、と日記を書いたけど、実はファイナルアンサーは今日まで。

で、本日子の日(ねのひ)の社長、澤田さんに電話をして、青紙一号と白紙一号、どちらが僕にとって良いものかという迷いをもう一度正直に打ち明けた。


実は、よく読んでいる包丁に関するブログで、有名な一流包丁ブランドの酔心さんの記事に以下のようなことが書いてあった。

「◆白一鋼水本焼◆

オーダーメイドで白一鋼水本焼を製作しました。
これは、非常に長い企画で今年の真冬に包丁を打ち、しばらく寝かせて刃を付けると
言う最良の方法で製作させて頂きました。 

今回のオーダーメイドは、刀剣も打てる鍛冶屋さんにお願いし、刃付けも堺でも腕の良い
刃付屋さんに。柄は青身の朴で、通常の朴よりも強く手に馴染む、しっくり硬い物を選び
ました。包丁は一発で良い物が出来たのですが、柄の方は水牛の色やバランスなどを
考えて、10数本の中から1本を選び抜き柄付けをしました。
プレゼントされる包丁と言う事で出来る事思う事の全てを費やした逸品です。
(こういう包丁は売りたく無くなるんですね・・・)

さて、実際に使用してどのような評価を頂けるのか!
包丁は研いで使って始めて良し悪しが解るので、お客さんの手元に入ってからが勝負?
っと言うか、本当の評価がされると思います。

白一鋼は、玉鋼に最も近い材料で炭素量が多く不純物が少ない鋼材です。
製作するには、不純物が入ってる方が焼き入れし易くなります。
青二鋼などは、色々物を混ぜているので焼き入れがし易いと言う製造側のメリットも
ありますが、鍛接時の温度管理が非常に難しいと言う点もあります。

白一鋼の難しい所は、焼き入れ時の温度です。
適温で焼き入れをしないと、焼きムラができてしまい、裏側にポンポンっと雲が出来ます。
この雲部分には炭素が無いと言ってよいのか・・硬くなっていないと言ってよいのか・・。
その部分が甘くなります。特に水本焼で綺麗に焼き入れするのは難しく、この雲を無視
すれば、白一鋼を打つ職人さんは一気に増えます(^^;
ある方法を使えば、白一鋼に裏クモを出さないように出来ますが、鋼には良くないかも・・。


■何故に、白一鋼水本焼が鋭く切れるのかの見解。■

簡単に想像できるのは、炭素量が多いから硬いから鋭い!
混ぜ物が少ないピュアな鋼材だから、滑る感覚が無く噛み付くような切れ味になる。
っと言う点が考えられます。 たぶんそうだと思います(^^)

しかし白一鋼の水本焼が一番鋭く切れると言うのには他にも理由があると考えています。
白一鋼の鋼材が良く切れるならば、鍛造の包丁でも本焼同等に良く切れるハズだと。。。
この見解は、本焼と鍛造包丁の区別にも繋がるかも知れません!!

本焼は、一枚の鋼材を赤めて叩いて伸ばしてを何回も繰り返します。
先月号の銀三鋼本焼ストーリーにもあるように、非常に大変で時間の必要な作業です。

特集で何回も言ってきたように、温度を上げると鋼が痛みます。
温度を上げないで、ゆっくりゆっくり包丁の形状、厚みにしていきます。
鍛造包丁に対して倍の鋼を使用していますから、高温にしない限り、形状を作るのに倍
の時間と倍の鍛錬が必要になります。そうなると!鋼が詰まって(締まって)きます。

だから!本焼き全般は良く切れるとか、長く切れるとか言われているのだと思います。
白一鋼はそんな本焼の中でも一番素直で切ると言う事のスペシャリスト的な鋼材だと
思って頂ければ良いかも知れません。だた、切る為に・・・。
それに色々付け加える(長く切れる、サビに強い)などを考えると機能的な鋼材だと!

■水焼の効果■

堺の本焼は水焼しかない。と言われていますが、そうでも無さそうです。
油で焼く鍛冶屋さんも居るようで・・・。素材に合わせて焼き入れを変えているようです。
ちなみに、油で焼くと粘りが出ると言いましょうか、ゆっくり冷えるのでまったりします。
切れ味もまったりすると思いますが、折れたり欠けにくかったりするメリットもありそうで・・。
しかし、本焼は水焼でキワドイ包丁を流麗に使いこなしたいし、本焼ならば水焼きで!
っと言うのがあると思います。

水焼の効果は、急冷にあります。一気に冷やす事で鋼が硬くなり鋭い切れ味が出せる
要因になります。後は、焼き戻しなどで適度に粘りを出します。
この時に包丁に塗る泥の配合や塗る厚みによって波紋の現れ方が変わったり、上手く
焼きが入ったり、焼き入れの時点で折れたり割れたり・・・。
折れたり、割れたりした時点で全てが終わりですが、水焼にはそれなりの魅力があります。


裏刻印に「水」の文字が!水焼の証です。

◆叩く事、硬く焼き入れする事、焼戻しをする事◆

水本焼が良く切れると言う事は、
1.叩いて作る事(叩く事で鋼が締まり、分子が砕かれ鋼自体が粘りを出す。)
2.水焼で急冷却する事による硬度の確保
3.適度な焼戻しによる粘り(鋼の特性を利用)

この3つの点が上手く重なる事で、硬く粘りがあり滑らかな切れ味が長く続く包丁になると
考える事ができます。」

・・・・・・・・・・引用ここまで・・・・・・・・・・・・・・



どうです?
やはり白一が欲しくなりませんか?(笑)
僕が10数万円もする包丁に求めるものとして、
1)ものすごーーーく切れること
2)波紋が美しいこと
3)高級感があること
4)欠ける、折れる、研げないなど、リスクが少ないこと

実は、注文しようとしていた鋼の王様、青一の水焼き本焼きは2)の波紋が美しく出ず、鏡面がきれいじゃないので3)高級感もどうか、という感じらしい。しかも、1)ものすごい切れ味は白一に一歩譲るとのこと。
ただし、粘りがあって、4)白一よりもやや扱いやすくリスクが低くなるとのこと。
しかも、刃物鋼材のカタログスペックの硬度としては、やはり白一よりも青一の方が上である。だから実際上の切れ味は別としても、包丁の話題提供をする際には、スペックを言えば分かりやすく青一の包丁の素晴らしさと言うものを説明できる、というものだ。
もうほとんど、フェラーリとランボルギーニのどちらにするかを迷っているような気分になった。
「んな、大げさな~」
と思うかもしれないけど、包丁という刃物の狭い世界で見れば、これらはまさにスーパーカー。すごいとんがった長所を持つ反面、どうしようもない手間がかかるという短所も多く持っているのだ。

もう、どちらにするか分からなくなったので、最終的に澤田さんに下駄を預けちゃおうか、と。
澤田さんとは、今回の件で何度も何度も電話で話しをして、お互い信頼関係が築けていたので彼に判断してもらおうと思ったのだ。

「白一か青一、もう判断付かないです。澤田さんならばどちらがお勧めですか? 澤田さんのお勧めの方にしますよ。」

すると澤田さん、
「うーーん・・・・黒野さんならばお話している限りでは研ぎの技術はありそうですし、扱いも分かっていらっしゃるように思います。
趣味性が高いのは、やはり白一の方でしょうねえ。
ものすごく切れますし、波紋もとてもきれいです。
そうですねえ。白一・・・・の方を・・・お勧めします・・・かねえ・・・・」

うーむ。それでは4)のリスクが少ないという項目が思いっきり無視されているような気もするのだがw。
はっきり言って、落としたら終わりの包丁である。
ガラスでできたようなピッキピキの包丁らしいので、扱いを間違えると絶対にひどいことになりそうである。


あー、でも、もういいや。
趣味の道具として、究極の一品を買っちゃおう。

そう、白一ください!!

あー・・・・ファイナルアンサーで注文しちゃった。
リスク、リスクがぁぁぁ・・・・・・高くないっすか?ww

この鋼材の包丁だけは買うまい!と思っていたのに・・・・
どうしよう。

結局、買った包丁のスペックは以下の通りです。

子の日(ねのひ)
白紙一号 水焼き本焼き 刃渡り9寸(27センチ)
黒檀&水牛白角巻柄  白鞘
伝統工芸士会長 池田美和(よしかず)作
研ぎ師 水鏡研(伊野信平)

こんな僕にはもちろんオーバースペックもはなはだしいのだけど、もはや後戻りできないよ、ファイナルアンサー。

こんな究極の包丁を買っても、大丈夫か~?(笑)

(ちなみに、この包丁が届くのは2か月近くも先、とのこと。待ち遠しくて気絶しそうだ・・・・・)

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黒野修資

Author:黒野修資
黒野修資です。
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